AYANO FUKUOJI Part.4

福王寺彩野さんとの対談、最終回の今回は、お二人のママとしての一面を掘り下げていきます。

小脇さんと福王寺さん、お二人の共通点は、どちらも現在2歳の男の子を育てる現役ママということ! 子育ての楽しさや大変さ、第一線で働きながら育児との両立をキープするための方法など、気になることを聞いてみました。


行動範囲の広い男の子、そして「魔のイヤイヤ期」と言われる2歳、ということからイメージするだけでも、お二人の子育ては今とても大変な時期なのでは?とお察ししますが。


(写真は、息子さんが6ヶ月の時のもの)


小 うちは今まさに「THEイヤイヤ期」! ひとつひとつの行動が、なかなか思い通りに進みませんね。


福 うちも今、成長著しいですね。もともとそんなにやんちゃなタイプではないんですが、それでも体力があり余っていて。とても私一人では彼の体力を使い切ってあげることができません(笑)


小 わかります。うちは平日は保育園に預かっていただいているので、本当に助かっています。


福 うちは、幼稚園に入る前のプレスクールに行っています。私たちは夫婦とも自営業ということもあり、最初は「預けなくても大丈夫かな」と思っていたんです。なので最初は、どうしても仕事の都合がつかない日だけ、週に一回程度預けていました。そしたら、息子がスクールにあまりなじまないんですね(笑)。何せ週一なので、行くたびに人見知りして泣いてばっかりで。


小 週一だと、そうかもしれませんね。


福 そう。「今日、給食はあまり食べませんでした」と言った報告がスクールから来るたびに悩んでいました。それで、少しでもなじめるようにと週2〜3回に増やしたんです。そうするうちに、息子も少しずつスクールに行くのがどんどん楽しくなってきて。給食は、今ではおかわりまでしているらしい(笑)。

それに、今通っているスクールは、毎日違うカリキュラムがあるんですよ、モンテッソーリとか体操とか、毎日日替わりで。次第に私も「いろんなことを学ばせたいな」と思うようになり、最近になって週5で通うようになりました。


小 子供は人見知りもするけれど、対応力も高いですもんね。スクールが楽しくなってくれると、預ける側の親としても安心ですよね。


福 そうですね。あと、スクールに行くとやっぱり体力を消費して帰ってくるんです。私が家で見てるだけでは、そうはいかない。その点でもすごく助かっていますね。


お二人とも試行錯誤されてるんですね。働くママとしては、周囲のサポートがとても重要だということがわかりました。ちなみに土日は、お二人ともどう過ごされていますか?


小 私は、土日は基本的に仕事を入れません。平日一緒に過ごす時間が少ない分、土日は息子とずっと一緒にいて、息子のしたいことを優先してするようにしています。


福 私も同じですね。イベントなどが入らない限り、土日は完全息子のために行動しています。出かける場所も「私や夫が行きたい場所」ではなく、「息子が楽しめる場所」に行くように。その分仕事やプライベートな用事も、なるべく平日に済ませるようにしていますね。


小 私は先日息子と一緒に「大井川鉄道」のトーマスフェアに行ってきました! 息子がトーマス大好きなので。夏休みだから人は多いし、暑いし、とても疲れましたが、息子が喜んでくれたのがよかった。


福 子供が喜ぶ顔が一番ですよね。


お二人ともすごくいいママですね! とはいえ、平日は忙しい仕事をして、土日は育児に全力投球。「息抜きしたいな」とか「自由な時間が欲しい」とか、思うことはないんですか?

福 私は、もともとインドア派というか、外に出かけるのがそんなに好きじゃないんです。ずっと家にいても苦にならないタイプ。だから、会食などを除いて、「夜外出したいな〜」と思ったことは、息子が生まれてから一度もないですね。


小 私も一緒です(笑)。基本的には家にいたいタイプなので。


福 実際小さい子供がいるということで、周囲も気を遣ってくださって、お誘いも減りましたしね。心の中では、ちょっと「ラッキー」と思ってるぐらい(笑)。


小 うんうん、わかります!


取材中の空き時間も育児についての情報交換を欠かさない二人。「仕事と育児の二足のわらじ」がストレスや義務ではなく、心から楽しんでいる様子がわかりました。

最後にこれから結婚を考えている方や、結婚式場やウェディングドレスなどを検討し始めている方に、プロのお二人からアドバイスはありますか?

小 まず、結婚式はできる状況であるのであれば、した方がいい! と思います。結婚後は生活ががらりと変わります。特に子供が生まれるとそこから大変です。親としての大きな責任が発生して、悩むことや夫婦でぶつかることも出てきますしね。そういう時に、「結婚式で多くの人の前で誓った」という事実が生きてくるんですよ。「覚悟を決めて結婚したんだから」と(笑)。そういった意味でも「人生の節目をきちんとした形で表す」、ってとても大切だと思っています。


福 私も結婚式には賛成派! 美里ちゃんが言ったことももちろんだし、それに自分自身が「主役」になれるのって結婚式ぐらいじゃないですか(笑)。だったらドレスも、ジュエリーも好きなものを選んで、とことん「自分が主役の1日」を満喫して欲しいですね。もし結婚式が挙げられないとしても、写真だけでも撮っておくといいと思います。絶対、いい思い出として心に残りますよ。


では、ドレスやジュエリーを選ぶときのコツってあるのでしょうか?


福 あきらめないこと!(笑) カタログでも現物でもいいのでとにかくたくさん見て、その中から自分が好きなものを見つけて欲しい。「一生に1回」のことのことですから。


小 同じです! 私の自分の結婚の時にはウェディングドレスを何十着と見て、それで結局「自分の好きなものを作ろう」とデザインを始めたわけなんですが。


福 指輪に関しては、結婚指輪はシンプルなデザインがおすすめですね。引っ掛かりがなくて、育児や家事の時も邪魔にならないものなら、毎日つけられますから。それにシンプルだと一生使えるし、ほかのリングと重ねづけしても邪魔をしません。


小 その代わりにエンゲージリングは、定番の立て爪など…自分の好きなものを選ぶといいんでしょうね。

福 ドレスを選ぶコツはありますか?


小 意外と見落としがちなのが、結婚式を挙げる場所!結婚式をする場所が一般的なホテルの会場なのか、ガーデンウェディングなのか、昼なのか夜なのか、それによってドレスの見え方って全然違ってくるんです。会場の照明や雰囲気も考慮して選ぶと失敗しづらいと思います。

あとはとにかく試着ですね。自分の体型に合ったものを見つけて、後ろ姿の見え方まできちんと確認して欲しいですね。



ディズニーランド挙式というユニークな結婚式を挙げられた福王寺彩野さんをゲストに迎えての対談、いかがでしたか?

同じファッション業界で働くお二人は、プライベートでも長いお付き合いだそうで、取材は終始なごやかな雰囲気で行われました。

お二人のウェディングストーリーやアドバイスを参考にして、後悔しない「最高の結婚式」が迎えられることを願っています!




【STAFF LIST】

Photo:Masahiro Noguchi(BIEI)

Text:Tomoko Minagawa

PERFECT WEDDING by misatokowaki